登山・山登りの体力トレーニング方法 どのようなスキルが必要か?
登山は平地でのスポーツと異なり生きるための脅威がそのまま肉体に降りかかってきます。事故から身を守るためにはどのようなトレーニングをすればよいか、簡単にご紹介したいと思います。登山・山登りに必要なトレーニングは体力だけではありません。
持久力を鍛える
山登りをするには持久力がなければ登れません。週に3日くらい、長時間何キロも歩けるトレーニングはしたほうがよいと思います。気を付けたいのはランニングマシーンで走ったり歩いたりするほうが地面を歩くよりもラクであることです。たまには道や土の上を歩いて足の裏を慣らしておきましょう。
回避・防衛能力を鍛える
山では野生動物が直面するのと似たような危機が待ち構えています。危険を回避し自分の身を守るためには何が必要でしょうか?
柔軟性をトレーニングする
普段の生活ではつい体が硬くなってしまいがちです。体が柔軟でないと登山で重大なケガをしやすくなります。基本的なストレッチでよいので日ごろからやっておきましょう。
登山に必要な知識を習得する
当たり前ですが、ほとんどの人はこれができていません。知識習得すらしていない状態で登っているのが実情です。気象や地理に関する知識からマナーについて、そして身体と応急手当について、生き延びるためにはどのような知識が必要か今一度ではなく何度でも考え学習してください。
平衡、俊敏さ、反射的な防衛方法を習得する
落石や滑落などから身を守ったり、走って逃げたり、緊急時に瞬時に危険を回避するスキルを習得します。ほとんどの人は身動きせず、自然のなすがままにお亡くなりになるのが実情かもしれませんが、受け身の訓練でも反復横飛びでもなんでもよいので動物的な俊敏さは身に着けておいてください。
暑さ寒さへの耐性をトレーニングする
山は過酷です。暑いだけではなく寒いこともあります。普段から暑さ寒さに慣れることも必要で、薄着になって寒さを体験してみるなど体温調節の機能を獲得する訓練が必要です。ただし、心臓に負荷がかかりますので年配の方や身体と健康の基礎知識のない方はやめておきましょう。暑くても寒くてもまともに脳が働かないことがわかると思います。ですが、いくらがんばっても本当の暑さ寒さには耐えられないことも自覚しておいてください。どのような衣服を着れば暑さや寒さがしのげるかといった知識も必要です。
狙った時間に起床・就寝・眠る能力をトレーニングする
毎朝五時六時に目覚められる人はいいですが、それ以外の人にとっては自分の睡眠-覚醒リズムを調節するスキルの訓練が必要です。夜明けの朝日を浴びること、暗くなるとなるべく光を浴びないようにすることが調節のポイントです。
冷静さを獲得する心のトレーニングをする
山で不安にならないように心の準備をしておくことが生き残るためには不可欠です。慌ててとんでもない方向に行ったりしないように、自分を励まし正しい道を歩み、パニックにならないようにしましょう。悪い心を捨てることや、知識の獲得も精神の安定に貢献します。