登山・山登りハイキングトレッキングで疲れない水の飲み方とは?
山登りをしていると喉が渇いて乾いて仕方なくなってきます。昔の日本では体力づくりのトレーニングの際や部活や訓練中の水分補給は厳禁でした。しかしインターネットの発達で水分を飲まずに運動を続ければ子供たちが死んでしまうことがみなさんの知るところとなりました。インターネットがなかった時代は死んでも熱中症や脱水と思われなかったのでスポーツなどの指導者は人を死なせてしまった責任を免れることができました。運動中の水分補給は生死を左右するくらい関係があることがこれでわかりました。
登山・山登りやハイキングトレッキングで水を飲まないとどうなるの?
情報がなかった時代は「気合い」といったあいまいで根拠のない便利な言葉で命にかかわる水分補給と休憩の必要性がごまかされていました。しかし今はそんな時代を脱しつつあるあるのでそれが間違いであることは皆さんもおわかりでしょう。では水を飲まずに運動し続けるとどうなるのかご説明いたします。
汗をかく仕組み
人は運動すると熱くなった体を冷やすために汗をかきます。体温が高い状態ではだらだらと汗がでてくるのです。登山・山登りや少々勾配のきついハイキングやトレッキングでも同様です。特に夏場になるとじっとしていても体温が上がりますから汗が毛穴から噴き出るのです。汗が風などで冷やされると体温が下がって死を免れるという仕組みです。
汗をかくと体の水分が減る
当たり前ですが、もしかしたらわかってない人もいるかもしれませんので説明しておきます。汗は体の水分ですので、汗をかくと体の水分が減ります。当然体重も減りますが、痩せたわけではありません。
体の水分が減るとどうなるの?
汗で体の水分が出ると血液の濃度が高くなります。つまりドロドロになるということです。ドロドロ血がどれだけ健康に悪いかについてはみなさんも命にかかわることですので既にご存知ですよね。血液がドロドロになった状態で運動することが危険であることはおわかりだと思います。血栓ができて血管が詰まり詰まった部位が脳や動脈だったら・・・命にかかわることになります。エネルギーや酸素の供給と排出が間に合いませんからすぐに疲れやすい登山となることは目に見えています。
じゃあ好きなだけ水を飲んでいいの?
水は一気飲みしちゃえば大丈夫なのでしょうか。一気飲みはまったく水を飲まないよりはマシですが、我慢している時間が長くなるとそれは問題です。ぐーーーっと水を飲まない時間は体温が上昇し続けますから、冷却と発熱のバランスが悪いのです。なるべく少しずつこまめに水分補給したほうが体温は上昇しにくく登山で疲労もしにくいということです。
標高が高くなるほど脱水になりやすい
平地ですら真夏は脱水になりやすいですが、標高が高くなると酸素が薄くなりより湿度も低くなり多くの水分が必要となります。喉が渇いてから飲んだのでは遅いです。また体脂肪が多い人はより水分を必要として身体の水分とミネラルバランスが崩れやすくなりますので夏場の登山は控えられることをおすすめします。