2016-03-08 山を愛する者 おすすめの登山靴とは?登山靴の選び方

おすすめの登山靴は?疲れないための登山靴の選び方 登山装備・道具・用具の使い方と準備

ハイキングの靴ときれいな風景の写真

おすすめの登山靴って?楽に歩ける登山靴の選び方

登山や山登り、ハイキング・トレッキングでは靴の合う合わないが疲れや怪我と深く関係しています。登山靴や登山にとって最も大事な道具の一つといえましょう。サイズや足の形に合わない登山靴を履くつらさは誰もが経験しているのではないでしょうか。登山靴は良いもの=高いものとは限りません。初心者が上級者用のハードな靴を履けば安心というわけでもないのです。

登山靴の選び方-機能性

登山靴に必要な機能はおおむね以下の通りです。
  • 足の保護性能
  • 靴裏のゴムの性能
  • 中敷きの性能
  • 防水性
  • 通気性
  • 軽量性

登山靴の種類

登山靴にはいくつか種類があります。
  • ハイカットのハード素材の登山靴(トレッキングシューズ)
  • ハイカットの柔らか素材のトレッキングシューズ
  • ローカットのハイキングスニーカー
  • 雪山用の登山靴
  • 岩場用の登山靴
  • 水場用の靴

ハイカットの登山靴のメリットとデメリット

足首あたりまであるハイカットの登山靴のメリットは足全体を保護していることです。石の侵入や水の侵入を防ぎ、製品によっては負傷も少々防ぐ効果があるようです(が過信は禁物です)。靴全体がハードに作られていますので少々尖った石などが靴の裏に当たっても影響は少ないです。ハイカットの登山靴のデメリットは重量があり重いことです。表面の素材がメッシュであるか皮革であるかによっても性能が異なります。おすすめは柔らかすぎず表面が皮革でしっかりした作りで軽さのあるトレッキングシューズです。柔らかなゴムや表面が布地のトレッキングシューズはハードな地面ではきついです。また「撥水加工」は水をはじくだけで防水ではないことを覚えていてください。表面は耐久性のある本革の素材がよいでしょう。登山では小川などにも侵入しますので、おうちでどの程度の浸水に耐えられるか試してみましょう。

ローカット登山靴のメリットとデメリット

ローカットの登山靴(ハイキングシューズ)は軽量で足首に柔軟性を持たせ動きやすいというメリットがあります。歩道が整備された軽い山道に適していますが草が深いなどありのままの山には適していません。整備されたキャンプ場など半ズボンで歩けるフィールドではローカットのほうが歩きやすいですが、ローカットは足首に負担があるので勾配の急な登山にはあまりおすすめしません。ふつうのウォーキングシューズやスニーカーは斜面でつるつると何度も滑りますので登山ではやはりトレッキングシューズがおすすめです。年に一度しか登らないからと普段の靴で山登りをすると滑落や怪我のもとになります(筆者は経験済み)。

アウトソール(靴底)の選び方

靴底のゴムのことです。アウトソールは耐久性のある物とすぐにすり減る物があります。いくらブランド物とはいえすぐに摩耗してしまうものもあります。実は柔らかいほうが岩場で滑りにくいというメリットがあることを覚えていてください。アウトソールの形状は靴のつま先がカーブしており滑りにくいことはもちろん泥が詰まりにくいものがおすすめです。

インソール(中敷き)の選び方

登山靴の中敷きにはさまざまなタイプがあり、クッション性の高い厚めのものや、通気性のあるもの、かかとやつま先が盛り上がっている物、あるいは土踏まずが盛り上がっているなどがあります。これは履いてみないとわかりませんが、少なくとも私かかとや土踏まずが盛り上がっているものは疲れやすいと感じました。あまり起伏の激しいソールはやめておいたほうが無難でしょう。念のために登山にインソールを複数持って行ってもよいですね。

靴ひも部分の選び方 Dリングがおすすめ

靴ひもを通す穴にはリング式とハトメ式、フック式などがあります。ひもの通しやすさでいえばフック式が便利です。しかしフック式の場合、金属部分が曲がって折れたり紐がかけられなる可能性も捨てきれません。確実なのはリング式ですが脱着のしやすさを考慮する必要もあるでしょう。マジックテープタイプは強い力が加わると一気にはがれてキケンです。

登山靴のサイズ選びは?

人の足にはギリシャ型などいろいろありますので、必ず足の形状に合った靴選びをしないと怪我をして歩けなくなってしまいます。特に足の小指の位置が合わない場合、小指がこすれて痛い思いをしてしまいます。またつま先がしょっちゅう靴の先や上部に当たるとこれもまた痛い思いをして歩くのがたいへん苦痛になります。登山では厚めの靴下を履くことや下山時につま先に隙間があると足の指が靴の中で滑って痛くなるのでつま先に余裕がありすぎてもいけません。そうかといって夕方には足はむくんで大きくなりますのでそのことも考慮して靴を選びましょう。一般的につま先に0.5mmの余裕があるとよいといわれますが、個人差もありますのでご自分に合った靴を選ばれることをおすすめいたします。

合わない靴でも・・・

窮屈すぎる靴はどうしようもありませんが、ぶかぶか過ぎる靴は靴下とインソールなどでサイズを調整することが可能です。どんな靴を履いてもつま先や足の小指が痛んでしまう人の場合はなかなか5Eサイズの靴は売られていませんので合う靴がないかもしれません。その場所にやわらかいクッションになるものを充てるとよいでしょう。今ではかかと専用のクッションもあります。

靴ずれや爪割れ対策は早めに

テーピングや絆創膏や包帯など靴ずれする前に着用します。怪我をしてからでは遅いので、早めに対策をしておきましょう。靴ひもは下山の時はしっかり締めて紐が外に出ないように内側に収納します。ちょうちょ結びはほどけやすのでおすすめしません。予備の靴ひもを一緒に持っていくと安心です。簡単な山でも合わない靴ですと下山時の圧力で足の爪が割れてしまうこともあります(筆者は経験済み)。ですので体重の重い人ほどよい靴を選んでください。

登山靴(トレッキングシューズ)が合うか確かめる方法

実際に履いて半日くらい平地や階段を歩けばその靴と自分の足にどのような相性があるのか自ずとわかります。わかれば対策法も見えてくるものです。しかしすでに購入して歩き回ったので返品してはいけません。

登山靴の手入れ

登山から帰ったら靴の泥を落としましょう。新聞紙などの湿気取りを靴の中に入れておき型崩れとカビを防ぎます。本革の登山靴の手入れは汚れを落とした後にオイルを塗ります。お手入れ後は防水ワックスなどを塗っておきます。皮革でないナイロン素材の靴は液体洗剤での漬け洗いが可能です。しかしすすぎをしっかりしておかないと洗剤成分が汗で溶け出し皮膚をえぐりますので気を付けてください。高価な登山靴はソールの張替をしてくれる店もあります。ソールが減って歩きにくくなったらアウトソールあるいは全体を交換しましょう。
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